Introduction

期待の新鋭監督・清水友翔が
地元岐阜を舞台に描く
不器用で痛くても、
心に寄り添う青春物語
 20歳でJapan Film Festival Los Angeles2022にてBest J. Horror賞を受賞した期待の新人監督、清水友翔が自身の出身地である自然豊かな岐阜県を舞台に、自身の経験をもとに自ら脚本を執筆。自身初の長編映画監督も務める。プロデューサーには代表作である『太秦ライムライト』(14)を監督した落合賢が担当。ハリウッドで活躍する二人が唯一無二の映画を送り出す。
 主演には、亡くなった母を忘れられず、岐阜の田舎町で暮らす思春期の少年、大倉稔に初主演の新人安部伊織。東京から帰省し稔と出会った朱里役にCXのドラマ「パリピ孔明」で仮面アイドルを演じた葵うたの。引きこもりの稔の妹・鈴に映画『ブルーを笑えるその日まで』(23)で主演を演じた角心菜が演じる。脇には渡辺哲、稔の父役に加藤雅也を起用。父と子の距離感を繊細に演じる。
 迷い、苦しみながらも周りの温かい人々に支えられながら、いつかは大切なものがなくなってきえてしまう、喪失と恐怖を受け入れ、大切な今を生きていこうとするすべての人たちに捧げるひと夏の物語が公開される。

Story

 田園風景の豊かな岐阜県にある田舎町。小学校の頃に母親を亡くしている大倉稔は、家にほとんど帰ってこない父親と不登校で引きこもっている妹に頭を悩ませていた。10年前に亡くなった母を未だ忘れられない稔は、死者と交流ができる、と話題の霊媒師を訪ねる。そこで「ドラッグ」が臨死体験に似た働きをすることを知った稔は、死後の世界への好奇心から非行の道を走り始める。そんな折、東京から帰省してきたという年上の女性、朱里と出会う。どこか母親のような優しさを併せ持つ朱里は、稔の心の寂しさを埋めてくれる存在になっていく。しかし、稔の前で起こった不幸な事件が稔の心がこれ以上ないほどに引き裂かれてしまう。死への好奇心が恐怖に変わってしまったことで、彼の胸の内に潜んでいた狂気が姿を現し始めるのだった…。

Cast

安部伊織 (大倉稔 役)
Iori Abe
葵 うたの (水石朱里 役)
Utano Aoi
角 心菜 (大倉鈴 役)
Kokona Sumi
渡辺 哲 (酒井=おでん屋店主 役)
Tetsu Watanabe
佐藤菜奈子 (大川ナツハ 役)
Nanako Sato
加藤雅也 (大倉剛 役)
Masaya Kato
安部伊織 (大倉稔 役)
Iori Abe
2000年10月21日、山口県生まれ。20歳から俳優活動を始める。主な活動内容は、映画/MV/CM出演など。Instagramフォロワー7.7万人。直近の出演作は、舞台「青い春」(23)主演・佐々木陽晴、BUMPドラマ「君に捧げる男前」(24)主演・矢野光役、BUMPドラマ「マルクト あなた誰ですか」(25)陸役。また、映画『TOKYO NIGHATFALL』(清水友翔監督)、映画『ゴリラホール』(Koji Uehara監督)の公開を控える中、現在放送中テレビドラマ「DOCTOR PRICE」(ytv)持田徹役で初のテレビドラマ準レギュラー出演を務める。
葵 うたの (水石朱里 役)
Utano Aoi
1999年7月4日、埼玉県生まれ。ドラマ「ガールガンレディ」(21/MBS・TBS系)にて初のドラマレギュラー出演を果たし、その後映画「レッドブリッジ」(22)、ドラマ「パリピ孔明」(23/フジテレビ)、ドラマ「さっちゃん、僕は。」(24/TBS)などにもレギュラー出演。さらに数多くの広告にも出演し、今年公開された映画『タイムマシンガール』では主演を務めるなど、今後活躍が期待される。
角 心菜 (大倉鈴 役)
Kokona Sumi
2006年生まれ。大阪府出身。5歳からモデルとして活動を始める。WOWOW「こころのフフフ」(21)でデビュー。主な出演作にTVK「おいしい給食Saoson2」(22)、KTV「新・ミナミの帝王 銀次郎の新たな敵は神様!?」(22)、TOKYO MX「更地」(23)、BSTBS「アリスさんちの囲炉裏端」(25)、映画出演作『18歳、つむぎます』(23)、2023年に初主演作『ブルーを笑えるその日まで』が公開。
渡辺 哲 (酒井=おでん屋店主 役)
Tetsu Watanabe
1950 年3月11日生、愛知県生まれ。シェイクスピアシアター出身。黒澤明監督の『乱』(85)で映画デビュー。以後、個性的な風貌を生かし映画、ドラマ、舞台など多数出演。近年は若手の監督や海外作品の出演も多い。2025年の出演ドラマにTX「晩餐ブルース」NHK「しあわせは食べて寝て待て」CX「Dr.アシュラ」など。映画『みんな笑え』(25/鈴木太一監督)『そして、優子II』(25/佐藤竜憲監督)『光る川』(25/金子雅和監)『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか』(25/二宮崇監督)が現在公開中。 ひとり芝居「カクエイはかく語りき」を2025年9月に上演予定。
佐藤菜奈子 (大川ナツハ 役)
Nanako Sato
2001年3月20日、神奈川県出身。子役から活動し、最近ではドラマ・舞台・ラジオCMとマルチに活動。主な出演歴にNetflix「君に届け」今野亜希役、テレビ朝日「刑事7人Season7」野村侑子役・舞台「013」Team Girl公演スギノ役、朗読劇「Reading Live Dream~2020in October~」白乗乗務員役、など。
加藤雅也 (大倉剛 役)
Masaya Kato
1963年生まれ、奈良県出身。モデル活動を経て、1988年『マリリンに逢いたい』で俳優デビュー。ドラマ「アンフェア」や連続テレビ小説「まんぷく」など、様々な役柄を演じて話題に。現在は、俳優以外にもFm yokohama「加藤雅也の BANG BANG BANG!」のラジオDJをつとめ、写真家として各地で写真展を開催するなど、多方面で活動の場を広げている。Instagram(@masaya _kato1192)では加藤雅也ならではの視点で撮影された写真を多数掲載。モデルとしては、Yohji Yamamotoコレクションに出演し、カタログにも起用された。今後の映画公開予定作品として、『長崎―閃光の影で―』、『男神』、『By6am』、『仏師』がある。芸能生活で得た「学びと気づき」を綴ったエッセイ集「僕の流儀 What’s Next?」が発売中。

Staff

監督・脚本:清水友翔
Yuto Shimizu
プロデューサー:落合 賢
Ken Ochiai
監督補:鐘江 稔
Minoru Kanegae
撮影監督:有近るい
Rui Arichika
照明:山口峰寛
Takahiro Yamaguchi
美術監督:山下修侍
Shuji Yamashita
衣装:宮本まさ江
Masae Miyamoto
編集:和田 剛
Takeshi Wada
整音:高木 創
Hajime Takagi
音編集:仙崎ケビン
Kevin Senzaki
監督・脚本:清水友翔
Yuto Shimizu
岐阜県安八郡神戸町出身。小学生の頃から友人を集め、映画制作をはじめる。両親の離婚、親族の病死、学校でのいじめが原因で自殺願望の絶えない10代を過ごすも映画に救われた過去から映画制作の道を決意し、17歳で高校を中退後ロサンゼルスに渡米。Santa Monica Collegeの映画学科を卒業し、大学ランク7位のUC Barkereyに受かるも映画制作を続けるために入学を辞退する。20歳でLAにて脚本・監督した『The Soloist』(21)ではFilm Festival Los Angeles2022にてBest J.Horror賞を受賞。最年少でハリウッドの映画賞を受賞した日本人映画監督となる。2作目に脚本・監督した『Vanitas』(22)ではIndie Film FestivalにてSemi-Finalistを獲得。将来のハリウッドと日本の映画業界の架け橋となる若手日本人監督。
プロデューサー:落合 賢
Ken Ochiai
12歳から映画作りを始め、日本の高校を卒業後に渡米。これまでに8本の劇場用長編映画を脚本、監督、プロデューサーとして関わり、米国監督協会(DGA)審査員特別賞を含む数々の賞を受賞。ベトナムで監督した長編映画「サイゴン・ボディガード」が、クリス・プラット主演、「アベンジャーズ」のルッソ兄弟製作で、ユニバーサルによってリメイクされることが決定し、エグゼクティブ・プロデューサーとして参加。
監督補:鐘江 稔
Minoru Kanegae
TBS「婚姻関係」で演出デビュー。「いのちの現場から」「女と男と物語」など多数のドラマを手がける。「美の京都遺産」「日本の祭り」など文化・ドキュメンタリー番組も多数演出。映画『ひとりじゃない』(19・脚本・監督・編集)ではドイツWorld Media Festival銀賞、経産大臣賞など受賞し、国際映画祭にも選出。『君の声が聞こえた日』(21)では震災被災者の声を記録するドキュメンタリーを監督。ジャンルを越えて人間の本質に迫る映像作家。
撮影監督:有近るい
Rui Arichika
東京とロサンゼルスを拠点に活動する撮影監督。アメリカ映画協会(American Film Institute)が運営する映画大学院「AFI Conservatory」にて、2021年に修士号を取得。撮影を担当した作品『Shedding Angels』は第49回学生アカデミー賞で銅賞を受賞している。
照明:山口峰寛
Takahiro Yamaguchi
愛知県出身。名古屋学芸大学映像メディア学科を卒業。上保正道、森下善之に師事。映画やドラマ、ミュージックビデオ、CM、VP、写真と数多くの作品を担当。
美術監督:山下修侍
Shuji Yamashita
20代後半に自主製作映画の美術として初めて映画制作に携わる。美術監督木村威夫氏との出会いがきっかけで、本格的に映画やテレビの美術の仕事に就く。小道具や装飾のパートを担当しながら撮影現場で経験を積むことで映画美術を学ぶ。SAMURAI ARTS合同会社代表。日本映画テレビ美術監督協会員『ひみつのなっちゃん』(23)『めんたいぴりりパンジーの花』(23)『パッチギLOVE&PEACE』(07)など、手がけた映画は50作品以上。
衣装:宮本まさ江
Masae Miyamoto
200本におよぶ映画の衣装をを手掛け、2013年には日本アカデミー賞協会特別賞を受賞。主な作品に『夢二』(91/鈴木清順)、『キングダム』シリーズ(19,22/佐藤信介)、『ヤクザと家族 The Family』(21/藤井道人)、『燃えよ剣』(21/原田眞人)、『ルノワール』(25/早川千絵)など多数。2023年、藝術選奨文部科学大臣賞を受賞。
編集:和田 剛
Takeshi Wada
近作Netflix「サンクチュアリ -聖域-」、映画「ゴールデンカムイ」「ストロベリームーン」「ゆとりですがなにかインターナショナル」「ザ・ファブルシリーズ」などを手掛ける編集技師。
整音:高木 創
Hajime Takagi
東京テレビセンターにて録音・整音のキャリアをスタート。録音/整音/音響デザインを担当し、「ゲド戦記」(06)、「機動戦士Zガンダム A New Translation Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」(05,06)、「攻殻機動隊 SAC_2045」(20)、「岸辺露伴は動かない(実写)」(20~)などのヒット作に従事している。
音編集:仙崎ケビン
Kevin Senzaki
ロサンゼルスを拠点に活動するサウンドスーパーバイザーで、映画、テレビ、ビデオゲームを中心に活躍。主な作品には、エミー賞にノミネートされたHBO Maxのサーフィン・ドキュメンタリーシリーズ『100 Foot Wave』、MPSEゴールデンリール賞を受賞した実写映像ゲーム『Immortality』、そしてブレンダン・フレイザー主演の近日公開予定の長編映画『Rental Family』など。